コラム

2026-05-07 11:03:00

【保険買取利用者インタビュー】がん治療は「薬との闘い」:いまを楽しんで生きるために生命保険の売却を決意

笑顔でインタビューに答える人のイメージ

周囲を明るい気持ちにさせる笑顔の持ち主、萩尾孝弘さん(仮名)。その表情の背景には、ご自身の性格はもちろんのこと、「楽しく生きる」ことを選び取ってきた毎日の積み重ねがありました。

がんの再発と転移、続く治療とその副作用に苦しむ日々のなかで、ご家族からも「好きなことをして存分に生きてほしい」と背中を押され、大切な一日一日を自分らしく生きるために「マネックスの保険買取」で生命保険を売却されました。

その決断を「さまざまな気持ちに区切りをつけ、前を向く力となった」と振り返る萩尾さんに詳しくお話をお聞きしました。

「マネックスの保険買取」は、マネックスグループ株式会社(東証プライム上場)の100%子会社であるマネックスライフセトルメント株式会社が運営する、生命保険の生前買取サービスです。

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萩尾 孝弘さん(仮名・70代 男性/元メーカー営業職)

2022年に肝臓がん(ステージⅣ)の診断を受けた。手術後もがんの再発と肺への転移が相次ぎ、抗がん剤のアレルギーに苦しみ、現在は治験薬による治療を続けている。加入していた生命保険(個人契約)を「マネックスの保険買取」で売却。保険金額200万円、解約返戻金はゼロであるところ、130万円で買取が実施された。

がん発見時に腫瘍はすでに5センチ大。再発と転移を経て本格的な治療へ

最初のきっかけは、家内が入院していて、その付き添いで病院に行ったときのこと。なんとなく右脇腹に違和感を覚えたんです。ちょっと脇腹が腫れているような、張っているような感じがしました。せっかく病院にいるんだからと思い、先生に「これ、なんですかね」と聞いてみたら、「じゃあ明日検査しましょう」と。そのときはごく軽い気持ちでした。

翌日CTを撮って、家に帰ろうとしていたときに電話が鳴ったんです。「これはすぐ精密検査が必要です」と。ああ、これはただ事じゃないな、と。詳しく調べてもらったところ、肝臓がんのステージⅣと診断を受けました。すでに腫瘍は5センチもあり、当時の病院では手術も難しい。すぐに県内のがんセンターを紹介されました。

ほどなくして手術を受け、肝臓の3分の1くらいを切りました。手術後はしばらく落ち着いていたのですが、1年経った頃に再発が見つかり、さらに肺にも転移していると言われて……正直、参ったなと思いましたね。そこから本格的な治療が始まったんです。

度重なる抗がん剤アレルギーによる治療中断。妻を看取り、先の見えない不安が襲う

最初に使用した抗がん剤は、とにかく強烈でした。毎日吐き気がひどくて、髪の毛も全部抜けてしまった。「これがずっと続くのか」と思うと、本当にしんどかったですね。

それでも、家内も大変なのに、自分が先に倒れるわけにはいかないという一心で、抗がん剤治療を続けていたのですが、途中でアレルギーが出てしまい、その薬は使えなくなりました。別の薬に切り替えても、また同じようにアレルギーが出てしまう。治療を続けたいのに薬が合わない。身体が拒否してしまう。そんな厳しい状況が続きました。

その間に家内が先に亡くなりました。覚悟はしていたつもりでしたけど……やっぱり堪えました。自分もがんで、治療も思うように進まない。家に帰っても「おかえり」と迎えてくれる家内がいない。気持ちの置き場がないような日々でした。

そんなときに治験薬の話が出てきたんです。「合うかどうかはやってみないとわからない」と言われ、不安もありましたが、ほかに選択肢もない。試してみるかと思って始めました。

治験薬にも副作用はあります。爪が剥がれたり、左腕がしびれたり、味覚がほとんどなくなったり。いつまたアレルギーが出るか分からないけれど、幸いなことに、今のところ中断することなく続けられている。それだけでありがたいと思っています。

がんと闘っているつもりでいましたが、ふり返ってみると実際に闘っていたのは“薬”だったんですよね。どの薬が合うのか、どれなら続けられるのか。身体が薬に耐えているうちは、がんを抑えられる。がん患者は、みんな薬と戦っているんだと思いました。

がんと向き合う日々で「いま生きるために使えるお金」の意味を考える

闘病生活を続けるうちに、これからの生き方を考える時間が増えました。ひとりで過ごす時間が長くなると、どうしても自分の余命のことや、残された時間をどう使うかということに向き合わざるを得ないのです。

がんと向き合うようになって、お金の見え方も変わりました。残された時間をどう過ごすか、そのために何が必要なのか。死んだあとに出る保険金より、いまの自分が生きるために使えるお金のほうが、よほど意味があるんじゃないか。そんなふうに考えるようになっていきました。

そんなとき、以前テレビで見て知っていた生命保険の売却のことを思い出したんです。死んだあとに出るお金があっても、自分にはもう渡す相手がいない。子どもたちにも「いらないよ。自分の好きに生きてほしい」と言われていました。だったら、そのお金を“いまの自分がせいいっぱい生きるため”に使えたらどれだけいいだろう、と。

調べてみると、きちんとした仕組みで、必要な人が自分のためにお金を使えるようにするための選択肢だとわかりました。子どもたちに相談すると、「お父さん、好きなことして生きてよ。保険なんて残さなくていいから」と背中を押してくれた。その言葉を聞いたとき、胸のつかえがすっと取れたような気がしました。

それで売却を決めたんです。

生命保険の売却で「ようやく前を向けるようになった」という思いに

決めてからは、まず問い合わせをして、気になっていたことを確認しました。体調のこともありますし、無理のない範囲でやり取りをしていくうちに、少しずつ具体的な流れが見えてきて、「ああ、本当にこういう資金調達の方法があるのだな」と実感できるようになりました。手続きも思っていたほど負担にはならず、治療を続けながらでも進められたのはありがたかったですね。

いよいよ売却してお金を受け取ったときは、本当にほっとしました。がんになると、いつまで生きられるだろう、治療費はどうしようと、後ろ向きなことを考えがちです。そんな中で「治療費でも生活費でもなく、楽しく過ごすために使っていいお金」ができたことで、気持ちがずいぶん前向きになったのです。

今の状況だからこそ、日々の時間を「ただ消費するだけ」にはしたくありませんでした。好きなものを食べたり、好きなゴルフをしたり、会いたい人に会ったり。自分のためにお金を使えるようになったことで、心の持ちようが本当に変わりました。

楽しむために使えるお金とは「生きている時間の使い方」を自分で選べるということ

実際に売却してみて改めて思うのですが、生命保険買取サービスはもっと広く知られるべきです。

保険を売却して一番良かったことは、単にお金が手に入ったということではなく、気持ちの区切りがついたということ。生きている時間をどう使おうか、一日一日を本気で生きるぞ、これはそのためのお金だと。そうした考え方に変わったことで、残された時間をどう過ごすが自分なりに見えてきたように思うのです。